霧多布湿原は国内3番目の広さをもち、夏に見せる花の景観は、国内でも最大級といわれています。また、1993年にはラムサール条約に登録され、その価値が国際的に評価されるとともに、保護に対する責任も高まってきたところです。
一方その湿原の保全については、霧多布湿原の周辺部が民有地になっているため、その民有地を残せるかどうかが大きな鍵になっています。
そこで私たちは、市民が主体となって、この湿原を愛する多くの人々の輪を広げ、ナショナルトラストを展開することで、湿原民有地の買取保全を図り、自然と共生する暮らしや町づくりをめざします。この湿原がもつ豊かさや価値を多くの人々に伝える活動をおこない、この湿原を未来の子どもたちへ残していくことを趣旨として、「霧多布湿原トラスト」を設立します。
1986年8月、地元の青年たちが集まり、霧多布湿原の保全のために、「霧多布湿原ファンクラブ」を発足させ、湿原民有地を借り上げるという形で民間による霧多布湿原の保全活動が始まりました。
しかし、湿原の恒久的な保全のためには、民有地を買い取り公共的な財産とすることが必要です。町行政も保全について手を尽くしていますが、財政的な問題もありすべてをカバーすることは困難な状況にありました。
そこで私たちは、市民が主体となって民有地の買い取りなどの保全を進めることを考えましたが、それには行政や企業とのパートナーシップとともに、法人化が必要だと考え、申請に至りました。
©Kiritappu Wetland Trust